会社の憧れの先輩との会話で気づいた、じぶん自身のこと

わたしが働くことに求めている価値のひとつに、「人とのつながり」がある。

最近、印象的な出来事があった。

会社に尊敬する先輩がいる。同じグループで一緒に仕事ができたのはほんの1年間くらいだったけど、その中でも沢山のことを学んだし、あの頃は会社に行くのが毎日楽しかった。

最近、会社で受けた研修の中で、管理職にインタビューをするという課題があり、すぐにその先輩(Aさん)に連絡をした。部分的にこの人のココがスゴいと思う人はほかにもいるけど、その「スゴい」パーツを最も多く持っており、お手本としたい社会人像に最も近いのは、Aさんだったからだ。

後輩のわたしから見たAさんはこんな感じの人だ。

後輩に優しい、責任逃れしない、面倒見がいい、まず褒める、無駄な残業しない、家族想い、ものすごく賢くて物知り、トークが上手い、いつも笑顔、フットワーク軽い、新しい考えを柔軟に取り入れるけどブレない

褒め言葉ばかりで、まるでマンガのキャラクターみたいだ。でも、わたしからすると本当にこんな感じなのだ。

そんなAさんに久々に(仕事でよく顔をあわせるけど直接的には絡まない)連絡を取り、話を聞かせてもらって、ものすごいインプレッションをもらった。

Aさんと話をすると、わたしの脳もブワアっと活性化するので、喋りたいことがとめどなくでてくる。でもこの時は時間も限られていたし、この場はAさんの話を最大限聞く時間にしよう、と思い、話したくなる自分を必死で抑え込んだ。

だから、インタビューが終わった後、Aさんから聞いた話をまとめ、それに対して自分が思ったこと考えたこと、あの場で話したかったことを書き下して、その日のうちにAさんにメールした。

そうしたら、次の日返信が来た。

「あんなにとりとめなく喋ったことがこんなにまとまるなんて、この編集能力、誇っていいよ

さすがAさん。必ず褒めてくれる。しかも褒めポイントが具体的で絶妙だ。

で、わたしが書いたメールの内容から、「きっとこの本響くと思うんだよね」と、ある本をオススメされた。Aさん的には今年ベスト3に入る本で、3,4回は読んだらしい。

タイトルを見て、あ、この本知ってる、と思った。

「“We are lonely, but not alone.”」

“We are lonely, but not alone.”

わたしは本を読みたい!と思って即買いする。読みたいと思ったらそれこそ1秒でも早くその本を開きたいので、ほぼkindleで購入する。「積ん読」になることがほぼない。

そんなわたしにも、数少ない「積ん読」本がある。佐渡島庸平さんの「We are lonely, but not alone」はその中の一冊だった。

NewsPicksアカデミアの特典でダウンロードして、目を通してはみたものの、その時は全く響かずに本を閉じた。

その当時のわたしは、twitterは大昔にアカウントを作って以来ほぼ放置。SNSといえばリアルの知り合いのみ繋がっているFacebookくらい。インフルエンサーは田端さんしか知らなかったし、オンラインサロンという言葉は知っていたけどHIUがオンラインサロンだとは知らなかった。そんな感じの、ほぼほぼリアル側のコミュニティだけで活動していた人間。

要するに、わたしのほうにこの本を読む素地がなかったのだ。「コミュニティ」というものに対する認識がいまの半分くらいのイメージしかなかった。本には出会うタイミングってものがあるんだなと、この時ばかりは痛感した。

改めて精読してわかったこと

改めて精読

Aさんにオススメされるがままに再度読んでみたら。めっっっちゃくちゃ面白かった。

書かれていることがすべて、一語一句ハラオチした。まるでスポンジが水を吸収するかのようだった。

え?わたしこの本一回読んだんだけどな?

正直、前回読んだ内容は何も覚えていなかった。とにかく、不思議な感覚だった。

この本を2度目に読むまでのわたしの変化といえば、たどたどしくTwitterを再開し、数人のインフルエンサーをフォローし始め、イケハヤさんや他のブロガーに感化されブログを書き出し、まだROMに近い状態ではあるけれどtwitterやnoteを日常的に開くようになり、ジムにいる間のオトモはVoicyと、様々なSNSに触れ、ネット上のコミュニティというものの輪郭が分かってきたということ。

この本は読者を選ぶ。複数のコミュニティに所属していることはもちろん、インターネットを介したコミュニティに本気で足を踏み入れており、そこでの自分の在り方を模索している人じゃないと、この本に書かれていることは真に理解できないと思う。

本の中の疑似体験

本の中の疑似体験

以前読んで面白くなかった本が、今読んだら面白かった。

本の内容は変わらないので、変わったのは自分だ。

たった数カ月でこれだけ自分が変化した、そのことだけでも、わたしにとっては大きな衝撃をともなう認知だったけど、衝撃はそれだけではなかった。

わたしがいま体験していることが、その本に書かれていた。

本の中にこんな一文がある。

“自分の行動を振り返ると、情報の爆発にどう対応しているかに気がつける。
僕の場合、新しく読む本を見つけるときには、書店へ行き、書店の棚のあり方で、世の中の流行、書店員さんのお薦めを知り、そこでの偶然の出会いを楽しんでいた。待ち合わせ場所として使うことも多くて、書店で時間を過ごすのが大好きだった。

けれど最近は、TwitterやFacebookで自分が信頼している人が推薦しているものを買うことが多い。”

抜粋:: 佐渡島庸平 “WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ”。 iBooks

後半の箕輪さんとの対談ではこうも書かれている。

“情報量が多いことはすなわち、意思決定しなければならない量が多いことを意味します。これまで意思決定をしてこなかった人には辛いですよ。そのときに、コミュニティは意思決定の量を減らす効果を持つ。一度「このコミュニティに沿って動く」という意思決定をしてしまえば、後はコミュニティの判断に任せることができます。”

“実は僕は、「堀江さんのやっていることは、一回無条件で全部やってみよう」と決めたのです。以前は素直に受け止められなかったのですが、ここ5年ぐらい見ていると、堀江さんの言っていることがすべて現実になっている。レーシックに踏み切ったのも、堀江さんが勧めていたからです。これもある意味、意思決定を彼に委ねていることと同じです。”

抜粋:: 佐渡島庸平 “WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ”。 iBooks

そのとおりだ。わたしはまさに、佐渡島さんにとっての堀江さんと同じく、Aさんという情報発信源を100パーセント信じて、この本を再度開くという行動をした。一度、自ら目を通して「これは、精読しなくてもいいかな」と判断した数ヶ月前の自分の判断より、Aさんという尊敬する先輩の言葉を盲目的に信じたのだ。

わたしは基本的に、自分のことを1番信じている。正しい判断が下せると思っている。未知の情報に対しては割と素直に「そうなんだー」と思うけど、自分の考えたことや判断したことをくつがえすことはあまりない。そのわたしが、である。

Aさん以外の他の人にオススメされたらどうだっただろう、と考えてみる。多分、かつての自分の判断の方を優先して「わかってないなこの人」とか思ってたような気がする。この本においては、「わかってなかった」のは間違いなくわたしなのだから、この結果に落ちたとしたらわたしの人生にとってマイナスだったと思う。

つまりそのくらい、Aさんというコミュニティ(わたしとAさん、たった二人だけど)はわたしにとってものすごい価値と正しさを持っていた。

安心の後の熱狂について

もう一つ、この本で示唆している大事な点について、わたしは今回の経験から思い至ることがある。

“熱狂を生み出すよりも安全・安心の確保が重要だとこれまで説明してきた。しかし、熱狂が全くない場合も、そのコミュニティは人を惹きつけることができず、自然に崩壊してしまう。だから、熱狂は絶対に必要ではある。重要なのは、熱狂の順番だ。”

“コミュニティも同じで、安全・安心が先に確保されるという順番が、何よりも重要なのだ。”

抜粋:: 佐渡島庸平 “WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. 現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ”。 iBooks

わたしが「Aさんとわたし」という2人コミュニティに価値を感じている背景として、わたしはAさんに対して、安全・安心の感覚を抱いているのだ。今振ってみると、たしかにAさんは、それこそ会社の中で初めて出会った10年前からそういう仕掛けを施していたと思う。

例えば、ものすごく細かい例だが、当時印象的だったAさんの所作がある。わたしが取引先や上司宛に出すメール(AさんをCCに入れている)に、Aさんは必ず「この返信のXXいいね」と個別メールでコメントをくれていたのだ。まだ新人だった当時のわたしにとっては、ちゃんと見てもらっていることはとてもありがたく、肯定されることに非常に安心感を抱いていたことを覚えている。

グループリーダーのAさんがチームの成果を上司へ報告する際は、メンバーの作業をアピールする。話しかけたときは、どんなに忙しそうでも作業をやめ、PCから向き直って話を聞いてくれる。今回のインタビューも、二つ返事でオッケーのメールをくれた。2回も産休育休を取り出世街道から外れたわたしなんて、会社の中でAさんの力になれることなんて今後も無いと思うけど、そんなわたしをいつでも尊重してくれるのだ。

こういったひとつひとつの行為が、わたしにとってのAさん、つまりAさんとわたしの「コミュニティ」に安心感をもたらしている。だから、わたしは自分の判断よりもAさんの言葉を信じて行動することができた。結果、このような心揺さぶる体験ができたのだ。

まとめ

今回のことは、会社の中でよくある先輩と後輩のやりとりだ。でもわたしにとっては、インタビュー内容をまとめて感想メールを送り、さらにこんなブログ記事を書いてしまうくらい「熱狂」する事象だった。わたしにとっては、Aさんとのコミュニティの中で静かな「熱狂」が発生していたのだ。

もし今後、わたしが何かのコミュニティのリーダーになることがあれば、今回のこの経験を、逆の立場で相手に引き起こせられたらいいなと思う。それがきっと、仕事でもプライベートでも心強いスキルになるはずだ。

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